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ウインターオーバーシーディング

年間を通じて利用される球技場は、常緑であることが求められます。常緑でない(冬季に休眠する暖地型芝生の)ターフは、通年利用には向きません。なぜなら、休眠中は損傷しても回復しないため、裸地化が進行するからです。

北関東以北では、寒地型芝生を採用すれば、エバーグリーンのターフを造成することができます。
一方、関東以西では、寒地型芝生の単独使用は難しいため、暖地型芝生と共用します。まず、暖地型芝生をベースにして、スポーツターフを造成します。その後、秋に寒地型芝生を播種します。こうして両者を共存させながらターフを維持する手法を「ウインターオーバーシーディング」と呼んでいます。

スプリングトランジション

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ベースに利用される暖地型芝生には生育力旺盛なティフトン、オーバーシードされる寒地型芝生には初期生育の早いペレニアルライグラスが、よく利用されています。

理論上、“夏は暖地型が元気になり、冬は寒地型が旺盛になる”ため、ウインターオーバーシーディングは、難しくないように思われます。しかし、春先に寒地型から暖地型へ切り替える作業は、非常に専門的で難しいのが実情です。

春先の切り替えは、「スプリングトランジション」と呼ばれます。主目的は、暖地型を目覚めさせることです。そのためには、春先、まだまだ元気な寒地型を大きく損傷させ、人為的に衰退させねばなりません。損傷させる作業には、バーチカルカットやコアリング等があります。

施工方法

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一般的なウインターオーバーシーディング作業の流れについて、ご紹介します。

秋(9〜10月頃)に、暖地型芝生の勢力を衰えさえるところから、作業が始まります。バーチカルカットと呼ばれる作業を行い、暖地型のほふく茎や根を損傷させます。まだこの時期は気温が高いも多いので、暖地型芝生の回復力は強力。かなりのストレスを与えることで、生長を抑え込んでいきます。

続いて、寒地型芝生を播種します。播種後は、種子の乾燥を防ぐために充分散水します。発芽後は、寒地型芝生の生育に勢いをつけさせるために、適宜施肥を行います。その後は適時刈り込みを行っていき、ターフを造成していきます。

一方、春は、寒地型芝生を可能な限り低く刈り込み、暖地型芝生に日を当てるようにします。暖地型芝生の勢力が増してきたところで、寒地型芝生を損傷させる作業を本格化させます。バーチカルカットやコアリングを行い、寒地型芝生を衰退させた後、暖地型芝生の勢力を後押しする施肥を行います。

この切り替え作業には、経験と専門的知識、技術が不可欠です。当社では、春と秋の切り替え時、高い技術と豊富な経験を持ったスタッフによる管理を行って、ターフクオリティを確保します。