陸上競技場にまつわる基礎知識
ー日本体育施設の専門技術者が教えます!ー
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このページでは陸上競技場の基礎知識をご紹介します。回答するのは日本体育施設で設計職として長年陸上競技場の建設に携わる社員、窪田利彰。
陸上競技場の基礎知識
Q.1全国に公認陸上競技場は、全国にいくつあるのですか?
Q.2公認陸上競技場の種別と違いを教えてください。
A.2
公認競技場は1種、2種、3種、4種・4種L(ライト)の5つの分類に分けられています。
違いを細かく説明します。
1種と2種の大きな違いは、1種の場合は補助競技場が3種公認陸上競技場ではなくてはなりません。2種の場合は全天候型舗装の補助競技場があることが望ましいとの違いがあります。
また、観客の収容数の規定があり1種は15,000人以上(うちメインスタンドは7,000人以上かつ屋根付きとする)、2種は5,000人以上(うちメインスタンドは1,000人以上とし屋根付きを希望する)と違いがあります。競技施設の規格等には大きな違いはありませんが、補助競技場や観客の収容人数に大きな違いがあると言えます。
1種・2種と3種以下の大きな違いは、走路や障害物競走設備、補助競技場にあります。
1種・2種の走路の直走路は8レーン又は9レーン・長さ115m以上、曲走路は8レーン又は9レーンとなっているのに対し、3種は走路の直走路は8レーン・長さ114m以上、曲走路は6レーン以上とするとレーンの数に大きな違いと、障害物競走設備は1種・2種は必要なのに対し、3種は無くても可である。補助競技場についても3種以下は無くても可となっています。
3種と4種(4種ライトを含む)の大きな違いは走路のレーン数とトラックとフィールドの舗装材にあります。
3種は直走路は8レーン以上、曲走路は6レーン以上に対し、4種は直走路6レーン以上、曲走路4レーン以上となっています。またトラックとフィールドの舗装材は3種は全天候舗装を要するに対し、4種は土質でも可となっている。また、4種Lを含め4種に限っては、内圏縁石の高さをトラックと同一レベルにすることが認められています。
4種と4種Lの大きな違いは1周の距離が400mのみではなく200m・250m・300mも公認競技場として認められています。また、4種Lのインフィールドは人工芝とすることが出来、跳躍場、投てき場は走高跳、走幅跳、砲丸投げ施設以外の施設がなくてもよいこととなっています。
公認競技場は1種、2種、3種、4種・4種L(ライト)の5つの分類に分けられています。
違いを細かく説明します。
1種と2種の大きな違いは、1種の場合は補助競技場が3種公認陸上競技場ではなくてはなりません。2種の場合は全天候型舗装の補助競技場があることが望ましいとの違いがあります。
また、観客の収容数の規定があり1種は15,000人以上(うちメインスタンドは7,000人以上かつ屋根付きとする)、2種は5,000人以上(うちメインスタンドは1,000人以上とし屋根付きを希望する)と違いがあります。競技施設の規格等には大きな違いはありませんが、補助競技場や観客の収容人数に大きな違いがあると言えます。
1種・2種と3種以下の大きな違いは、走路や障害物競走設備、補助競技場にあります。
1種・2種の走路の直走路は8レーン又は9レーン・長さ115m以上、曲走路は8レーン又は9レーンとなっているのに対し、3種は走路の直走路は8レーン・長さ114m以上、曲走路は6レーン以上とするとレーンの数に大きな違いと、障害物競走設備は1種・2種は必要なのに対し、3種は無くても可である。補助競技場についても3種以下は無くても可となっています。
3種と4種(4種ライトを含む)の大きな違いは走路のレーン数とトラックとフィールドの舗装材にあります。
3種は直走路は8レーン以上、曲走路は6レーン以上に対し、4種は直走路6レーン以上、曲走路4レーン以上となっています。またトラックとフィールドの舗装材は3種は全天候舗装を要するに対し、4種は土質でも可となっている。また、4種Lを含め4種に限っては、内圏縁石の高さをトラックと同一レベルにすることが認められています。
4種と4種Lの大きな違いは1周の距離が400mのみではなく200m・250m・300mも公認競技場として認められています。また、4種Lのインフィールドは人工芝とすることが出来、跳躍場、投てき場は走高跳、走幅跳、砲丸投げ施設以外の施設がなくてもよいこととなっています。
Q.03陸上競技場の舗装材はどんなものがあるの?
A.03
大きく分けて3つあります。
1つ目はポリウレタン素材のもの
2つ目はゴムをシート状に成型したもの
3つ目は土質素材のものに分類されます。
大きく分けて3つあります。
1つ目はポリウレタン素材のもの
2つ目はゴムをシート状に成型したもの
3つ目は土質素材のものに分類されます。
全天候型舗装の陸上競技場のことを「タータントラック」と呼ばれているのを、よく陸上関係者から耳にしますが、タータンとは、アメリカにかつてあった舗装材の名前です。厳密にいうと、現在、日本国内にはタータンを使用した公認競技場は存在しません。
Q.04普通のトラックと高速トラックの違いは?
A.04
記録がでる、早く走れるトラックという意味で『高速トラック』と言われますが、そのためには、
・足元のブレ、特にコーナーリングのブレが少なく、グリップが良いこと。(走行時のエネルギーロスが少ないこと)
・着地時の衝撃エネルギーを緩和する衝撃吸収に優れていて、かつ反発がしっかりある。
このバランスがとれていること。
記録がでる、早く走れるトラックという意味で『高速トラック』と言われますが、そのためには、
・足元のブレ、特にコーナーリングのブレが少なく、グリップが良いこと。(走行時のエネルギーロスが少ないこと)
・着地時の衝撃エネルギーを緩和する衝撃吸収に優れていて、かつ反発がしっかりある。
このバランスがとれていること。
当社製品『レオタンαエンボス』にもフルウレタンタイプと複合弾性舗装(Rタイプ)がありますが、フルウレタンタイプは反発力が高く、複合弾性タイプは衝撃吸収性に優れる分、反発力が低いという違いがあります。
『トラック向け製品(舗装材)』について
詳しくはこちら
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Q.5陸上競技場用のスパイクで、ゴムチップの舗装を走ってもいいですか?
A.5
ゴムチップ舗装の上をスパイクで走ることはお勧めしません。
スパイキングによりゴムチップ舗装を傷つけてしまいます。同じところをスパイクで走っているとゴムチップ舗装が削れ、下地舗装のアスファルト舗装が見える状態となってしまいます。ゴムチップ舗装を末永く使用していただくにもスパイクの使用は控えたほうが良いです。
ゴムチップ舗装の上をスパイクで走ることはお勧めしません。
スパイキングによりゴムチップ舗装を傷つけてしまいます。同じところをスパイクで走っているとゴムチップ舗装が削れ、下地舗装のアスファルト舗装が見える状態となってしまいます。ゴムチップ舗装を末永く使用していただくにもスパイクの使用は控えたほうが良いです。
Q.5陸上競技場に適したスパイクの選び方は?
A.5
先ずは競技会での競技用靴の規定ルールがありますから、陸上競技ルールブックや大会要項で確認してみてください。また、陸上競技場によってはスパイクピンの長さや形状が制限されていることもあります。確認の上、指定に従って長さを選びましょう。
先の尖ったスパイクピン、いわゆるニードルピンはルール上OKなのですが、走り方によっては走路を大きく傷つける場合があるため、普段の練習など一般利用の際はニードルピンの使用を禁止としている陸上競技場もあります。
シューズ自体は自分の足に合った物を選ぶのが一番ですが、先輩や販売店のアドバイスを参考にするのが良いでしょう。
先ずは競技会での競技用靴の規定ルールがありますから、陸上競技ルールブックや大会要項で確認してみてください。また、陸上競技場によってはスパイクピンの長さや形状が制限されていることもあります。確認の上、指定に従って長さを選びましょう。
先の尖ったスパイクピン、いわゆるニードルピンはルール上OKなのですが、走り方によっては走路を大きく傷つける場合があるため、普段の練習など一般利用の際はニードルピンの使用を禁止としている陸上競技場もあります。
シューズ自体は自分の足に合った物を選ぶのが一番ですが、先輩や販売店のアドバイスを参考にするのが良いでしょう。
窪田 利彰 Toshiaki Kubota
技術本部 技術営業グループ チーフ
日本体育施設での工事現場での施工管理の経験を経て、現在は工事を専門的な知識とノウハウで支える開発・設計の業務に従事
平成30年優秀施工管理者顕彰
(ジュニア建設マスター)
日本体育施設での工事現場での施工管理の経験を経て、現在は工事を専門的な知識とノウハウで支える開発・設計の業務に従事
平成30年優秀施工管理者顕彰
(ジュニア建設マスター)