これからの50年に向かって
―当社の取り組みのご紹介—

日本体育施設はSDGsの達成を応援しています

日本体育施設株式会社は、2021年(令和3)年5月10日で創立50周年を迎えました。当社では、これからの50年を考えるにあたって、限られた資源しかない地球環境のなかで、あらゆる生物が共存していくために、どうあるべきかを模索し、すべての生きるもののことを考え、共に生きていく道を模索しています。
また、『持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)』の達成は、誰一人見捨てることのない『多様性の包摂(ダイバーシティ&インクルージョン)』が実現のカギとなり、これは社会の課題であると同時に「物心両面の幸福を追求する」という当社の企業理念の根幹でもあります。
当社がこれからの50年を拓く魅力的な会社を目指し、取り組んできた様々な活動をご紹介します。

Part.01健康で安全な暮らしへ

スポーツは、人々を健全な生涯へ導く活動です。また、それは身体の健康だけでなく、心の豊かさという情操教育にも欠くことのできないものです。そして、グラウンドから生まれる感動と喜びは、スポーツの価値そのものです。当社では、持続可能な未来につながるスポーツ施設づくりを通じて、皆様の安心、安全、やすらぎを守り健康で豊かな社会の進歩発展に貢献して参ります。

スポーツ施設の整備


当社は1971年の創立以来、スポーツ施設の建設からスタートし、スポーツ・レクリエーション施設の管理運営、製品・サービスの開発と提供に取組んできました。施設の建設を通じてトップアスリートから一般プレイヤー、子ども、高齢者などスポーツをする人の健康を足元から支えています。



学校グラウンドの
整備

校庭芝生工事

「子どもたちが安全に遊べる場所を作る」、これはスポーツ施設を施工する当社の大切な目標の1つです。校庭・公園で遊ぶことが多い子どもたちの目線・気持ちで考え、見守る気持ちで取り組んでいます。現在、様々な自治体で子育て環境や支援が整ってきている中、子どもたちの遊び場はとても重要な施設になっています。

防災施設の整備

防災公園イメージ図

防災公園は避難場所や活動拠点に指定され、市民の命を守る重要な場所です。当社ではグラウンドに附帯する「かまどベンチ」や「マンホールトイレ」などの整備をはじめ、施設の施工と管理に取り組んでいます。

スポーツ事業の開催

村上輝選手が講師を務める

管理を行う公園でのスポーツ振興事業への取り組みとして小学生や中学生に向けたイベントを開催しており、アスリートパートナーがスポーツ教室の講師をつとめています。トップアスリートと接する機会でもあるので、子どもたちは真剣に取り組み、実践しています。スポーツへの興味・関心を高めるきっかけをつくり、スポーツ振興の一環として取り組んでいる活動です。

パートナーシップによる
スポーツ振興

大田和宏選手(走高跳)

当社では、日本スポーツ協会(JSPO)とのオフィシャルサプライヤーを努め、スポーツ振興に取り組んでいます。また、「見るスポーツ」や「支えるスポーツ」の楽しさ、喜びを伝えることを大切にしているアスリートパートナーとして、現在3名の選手のサポートをしています。大会の出場から様々なイベントへパートナーシップにより取り組んでいます。

健康企業宣言

宣言の証

2022年7月、職員の健康づくりに取り組む「健康企業宣言」を行いました。当社では、職員が心身ともに健康的に働ける環境を整え、健康優良企業の認定を目指して取り組んでいます。

Part.2環境への配慮

当社では提供する製品・サービスが人に寄り添い、ニーズに応えるものであると共に、自然と調和した『より豊かな環境』へつながることを目指しています。つくる責任、管理・運営する責任を持ち、使う人すべてが安心・安全に利用できるよう、地球環境のことを考え、マイクロプラスチックによる海洋汚染対策、人の健康や環境への影響を最小限にする材料の開発、さらには廃棄物の発生を削減する循環型システムの確立等に積極的に取り組んでいます。

地球環境を考えた対策

集水桝にヤシマットを設置する対策

近年、海洋プラスチックごみの問題が地球規模で深刻化しています。その対策として当社で「捕捉集水桝」を開発しました。
グラウンドから流出した人工芝のパイル片や充填物を、集水桝に設置したヤシマットで捕捉し、公共下水道への流出を防ぐことができます。

スポーツ環境を改善する製品開発

ラグビー場のミスト噴射の様子

気候変動が地球規模で深刻化しています。「フィールド冷却細霧システム」は、環境省からの性能評価を受けている製品です。微細なミストが夏季のグラウンドの気温や利用者の体感温度を下げ、快適なスポーツ環境を提供してくれます。令和3年度環境技術実証事業では熱中症を予防するための改善が実証されました。

人と環境に優しい舗装材の開発


ウレタン舗装には、膀胱がんとの関連性が明らかになっている特定化学物質MOCAが含まれており、材料の製造工程や現場での施工段階で、作業者が暴露する(化学物質にさらされる)危険がありました。厚生労働省は、MOCAを取り扱う関係業者に対し、特定化学物質障害予防規則に基づく暴露防止処置の徹底を要請しています。
当社では、材料メーカーとの共同研究を重ね、製造や施工に携わる人の健康へ配慮した改良型の舗装材『レオタンαエンボスSF』を2021年に開発しました。

Part.03多様性の尊重

当社の携わる施設を使いやすいようにすること、すべてのひとに適応すること、大切なものを守っていくこと、環境を変えていくこと等で新たな豊かさが生まれます。誰もが満足してスポーツや遊びができる環境を創造することが、これからの当社が担う役割です。当社では文化の違い、国籍、言語、肌の色、性別などを越えて、人々の生活を健康で豊かにすること、その為にお互いに尊重し合う心を大切にしています。

インクルーシブデザイン

インクルーシブ遊具

世代や身体能力の差、文化の差に関わらず、すべての人が快適に利用できること。当社では、インクルーシブデザインを取り入れたグラウンドの施工を行っております。2021年、当社が施工したインクルーシブ遊具は心や身体の障害に関係なく、すべての子どもが遊べる遊具です。

誰もが活躍できる職場

左:女性技術者 田中薫さん

女性の社会進出、長寿命社会の今、当社では女性やシニアの方の活躍を推進しています。様々な人がおり、様々な働き方がある中で、互いに協力し合い、理解していくことが「多様性=ダイバーシティ」の実現に繋がることだと考えています。2020年度に当社で取り組んだ工事は、女性活躍の推進が評価されました。また、国際化への対応を目指し、2020年よりミャンマー出身の技術者を採用。現在、施工管理の仕事に従事しています。2人の活躍により、グローバルな視点で考え、今後の更なる飛躍を目標とし日々の業務に全力で取り組んでいます。