マイクロプラスチック
捕捉集水桝

近年、海洋プラスチックゴミ問題が地球規模で深刻化してきており、なかでも5ｍｍ以下のマイクロプラスチックが海流に乗って世界中の海に拡散し、海洋生物を介して、私たち人体へ悪影響を及ぼす可能性があると言われています。
この『マイクロプラスチック捕捉集水桝』はスポーツ施設を施工する当社にとって、身近にできる対策であり、海の汚染を防ぐために重要な働きをしてくれます。
日本体育施設が環境問題を考え開発した『マイクロプラスチック捕捉集水桝』のご紹介をします。

前途のとおり、現在世界中で海洋プラスチックゴミが問題視されています。海の中のプラスチックは半永久的に漂い、自然に還ることはありません。それが積み重なると、大きな海洋汚染となり、海洋生物はじめ人体や、地球温暖化にも影響していきます。

人工芝のグラウンドでは、利用によってちぎれたり、すり切れたりした人工芝やゴムチップが、最終的にマイクロプラスチックとなり海に到達します。特に、経年劣化によって人工芝がちぎれることが多くなり、雨が降ると外周側溝や集水桝にマイクロプラスチックが流れてきます。

この問題を解決するため、私たちは、集水桝にヤシマットを取り付け、グラウンドから流出した人工芝のパイル片やゴムチップを捕捉し、公共下水道への流出を防ぐ機能を付加する製品『マイクロプラスチック捕捉集水桝』を開発しました。

『マイクロプラスチック捕捉集水桝』とはどのようなものなのか、概要をご説明します。

『マイクロプラスチック捕捉集水桝』に使用する”ヤシマット”は、耐久性・透水性に優れたヤシ繊維による不織布タイプで、様々な大きさの桝に取付可能です。その上、価格が安く、交換メンテナンスが容易です。

排水管の接続している桝（集水桝）に、”ヤシマット（マイクロプラスチック捕捉機能）”を設置することで、濾過された水のみを排水させることができます。

『マイクロプラスチック捕捉集水桝』に使用する主な部材は”ヤシマット”と”受け金具”です。新設及び既設グラウンドに導入しやすい製品となります。

• 桝内の清掃

  設置前にグラウンドの充填材やゴミが堆積していた場合は、取り除きます。

• 受け金具取付

  集水桝のサイズに合わせてオーダーした受け金具を取付ます。

• ヤシマット設置

  その上に”ヤシマット”を設置すれば完了です。

サッカー場の例では1面当たり14箇所です。他、陸上競技場、テニスコート、野球場などにも設置可能です。

パイル片や充填物が堆積した場合は、新しいものに交換することで排水機能と流出防止効果を長期に渡って維持できます。