施工管理の経験が活きる設計業務
窪田利彰が紹介する陸上競技場の設計・施工

当社が携わる工事を専門的な知識とノウハウで支える設計職は、工事現場での施工管理の経験を元に取り組んでいただく仕事です。工事を経て、現在は開発・設計の業務に従事する窪田利彰のインタビュー。

窪田 利彰 Toshiaki Kubota
経営企画本部 技術営業グループ チーフ

INDEX

Advice.01窪田利彰さんについて教えてください。

Q.1現在、入社何年目ですか?

A.1
平成17年4月入社の18年目です。

Q.2所有している資格はありますか?

A.2
仕事関連では1級土木施工管理技士と1級造園施工管理技士です。
仕事関連ではありませんが、陸上競技の公認審判員とNTO(National Technical Official)を保有しています。
当社では、土木施工管理士や造園施工管理士など国家資格取得が推進されており、所定の資格取得した場合には、資格手当が支給され、受験費用も合格した場合は実費が支給されます。
Column 01

土木施工管理技士とは


「土木施工管理技士」は、道路や鉄道、上下水道工事、港湾や河川、橋梁などの大規模な土木建設の施工管理を担う資格です。「土木施工管理技士」の有資格者が土木工事の現場において、主任技術者や監理技術者として従事する必要があります。
「土木施工管理技士」は施工計画の作成、現場での各工程の管理、安全や品質、コストの管理など土木工事現場の計画と管理だけでなく、用地確保、役所手続きや書類の処理、周辺住民との調整など、幅広い範囲の業務を担当します。

資格としては「土木施工管理技士」は国家資格である「施工管理技能士」の6つのうちの1つです。ほかに「建設機械施工技師」「建築施工管理技士」「電気工事施工管理技士」「管工事施工管理技士」「造園施工管理技士」があります。
「土木施工管理技士1級」は現場の全体を指揮する「監理技術者」と各工程の責任を担う「主任技術者」との両方に従事できます。
Column 02

造園施工管理技士とは


「造園施工管理技士」は土木工事の公園や道路などの公共スペース等における緑化や植栽造成における施工管理の仕事のための資格です。施工計画をはじめ、工程や品質の管理、資材調達、安全管理などを担います。近年では、小規模な庭園造営だけでなく、ビルの屋上や壁面の緑化、都市公園の整備が増えており、再注目されている資格です。

資格としては「土木施工管理技士」同様、国家資格「施工管理技士」のひとつ。取得のためには実務経験が必要で、造園設計等の知識や実務の蓄積が重要になります。
「造園施工管理技士1級」は「土木施工管理技士1級」は現場の全体を指揮する「監理技術者」と各工程の責任を担う「主任技術者」との両方に従事できます。

Q.3趣味や特技を教えて下さい。

A.3
趣味は走ること。特技は早歩き(競歩)です。
高校では陸上部(長距離走)に所属し、その後は箱根駅伝にあこがれて、伝統校・東京農業大学に進学。箱根駅伝出場はできませんでしたが、3年から転向した競歩で日本陸上競技選手権大会に出場することができました。

Q.4これまで経験してきた工事経歴を教えてください。
また、その中で印象に残っている工事や案件があれば詳しく教えてください。

A.4
入社1年目には、先輩の指導のもと、初めは右も左もわからない状態で、四苦八苦しながら、日々勉強の繰り返しでした。
入社2年目以降には、先輩にサポートに付いていただきながら、1人で現場を任せてもらうようになり、「中央大学多摩キャンパスラグビー場」人工芝敷設工事がデビューとなりました。

施工当時の中央大学ラグビー場

入社3年目には、先輩の指導のもと初めて陸上競技場の新設工事に従事し、陸上競技場の施工の大変さを身をもって感じました。陸上競技場は高い精度が求められ日々測量・確認の繰り返しで、1日がとても早く感じていました。
この時は世界初の投擲対応型人工芝舗装『(スポーツターフλ(ラムダ))』の施工に携わり、引き渡し後の早慶戦のやり投げ競技で、やりが人工芝に刺さった時の嬉しさは今でも鮮明に覚えています。
ちょうどこの年に1級土木施工管理技士を取得しました。
入社4年目には、母校であり毎日部活で走っていた東京農業大学の陸上競技場の全天候型への改修工事に従事しました。私にとっては思い入れのあるグラウンドに自分自身が改修へ携わることができ、誇りに思っております。陸上部の監督・コーチ、現役選手やOB・OGからも「いいグラウンドを作ってくれてありがとう」と言っていただけたことはとても嬉しかったです。
入社5年目には、公共工事の陸上競技場改良工事を現場代理人・監理技術者として現場を担当。このころから公共工事の現場担当をよくするようになりました。

印象に残っている仕事


私の印象に残っている工事としては平成25年(入社7年目)に竣工した「町田市立陸上競技場」整備工事です。
この時は陸上競技場のスタンド工事とトラック工事が一緒に発注され、全体工事を請け負うゼネコンの下請け会社の現場代理人として従事しました。当競技場は1992年の国立競技場で開催された世界陸上に先駆け、当社の主力製品である「レオタンαエンボス」の施工を行いました。当社の歴史の1ページを築き上げている競技場を全面リニューアルする工事であるということで、非常に身の引き締まる現場でした。
工事は、大変厳しい工期となり、大きな声では言えませんが、朝8時から休憩を何度も挟み、交代制で取組み、早朝の4時まで作業をして、また8時から作業再開という日を繰り返し、とても過酷な日を過ごしたのは、とても印象に残っています。当社においても過去にない突貫工事となりました。
入社9年目にはJリーグチームのホームスタジアムの天然芝張替工事を下請け会社の現場代理人として担当。元請業者の現場担当者の娘さんは私が学生時代までやっていた競歩のオリンピック日本代表選手で、競歩繋がりもあるということでとてもよくして頂きました。翌年には同じ競技場のトラック改修工事も担当させていただき、トラック改修工事では、元請業者さんが優良工事表彰を受賞。この年にチーフとなりました。
入社14年目には東京オリンピックのテニス競技のアルゼンチン代表の合宿地となる茨城県境町のテニスコート新設工事を下請け会社の現場代理人として担当。オリンピック会場となる有明の森センターコートと同じサーフェスを施工
テニスコートの工事において、下地アスファルト舗装の仕上がり精度サーフェスの仕上がりと言っても過言ではないため、下地アスファルト舗装にはとても神経を使いました。おかげで非常に良い下地アスファルト舗装を舗設することができ、サーフェスの仕上がりも申し分ありませんでした。
この年に建設ジュニアマスターを顕彰させていただきました。そして、仕事関係ではありませんが、陸上競技のNTO試験に合格し東京オリンピックの競技役員として委嘱されることが決まった年でもありました。
さらに、大きな出来事としては、入社当時から所属していた施工管理グループから設計を担当する技術営業グループへと異動となった年でもありました。
設計職である技術営業グループに異動して早や3年が経ちますが、工事で積み重ねてきた知識や経験が設計に活かせていることは魅力の一つです。

Advice.02陸上競技場の基礎知識

Q.5全国に公認陸上競技場は、全国にいくつあるのですか?

A.5
482か所あります。 陸上競技ルールブック2022年度版
うち全天候型舗装の競技場は435か所、一部全天候型舗装の競技場は22か所、土質(クレイ舗装)の競技場は25か所となっています。

Q.6公認陸上競技場の種別と違いを教えてください。

A.6
公認競技場には1種、2種、3種、4種・4種L(ライト)まで大きくは4つの分類に分けられています。
違いを細かく説明します。

1種と2種の大きな違いは、1種の場合は補助競技場が3種公認陸上競技場ではなくてはなりません。
2種の場合は全天候型舗装の補助競技場があることが望ましいとの違いがあります。また、観客の収容数の規定があり1種は15,000人以上(うちメインスタンドは7,000人以上かつ屋根付きとする)、2種は5,000人以上(うちメインスタンドは1,000人以上とし屋根付きを希望する)と違いがあります。競技施設の規格等には大きな違いはありませんが、補助競技場や観客の収容人数に大きな違いがあると言えます。
1種・2種と3種以下の大きな違いは、走路や障害物競走設備、補助競技場にあります。
1種・2種の走路の直走路は8レーン又は9レーン・長さ115m以上、曲走路は8レーン又は9レーンとなっているのに対し、3種は走路の直走路は8レーン・長さ114m以上、曲走路は6レーン以上とするとレーンの数に大きな違いと、障害物競走設備は1種・2種には必要なのに対し、3種は無くても可である。補助競技場についても3種以下は無くても可となっています。
3種と4種の大きな違いは走路のレーン数とトラックとフィールドの舗装材にあります。
3種は直走路は8レーン以上、曲走路は6レーン以上に対し、4種は直走路6レーン以上、曲走路4レーン以上となっています。またトラックとフィールドの舗装材は3種は全天候舗装を要するに対し、4種は土質でも可となっている。また、4種に限っては、内圏縁石の高さをトラックと同一レベルにすることが認められています。
4種と4種L(ライト)の大きな違いは1周の距離が400mのみではなく200m・250m・300mも公認競技場として認められています。また、4種Lのインフィールドは人工芝とすることが出来、跳躍場、投てき場は走高跳、走幅跳、砲丸投げ施設以外の施設がなくてもよいこととなっています。

Q.7陸上トラックのカーブ外側の「アウトコース」と内側の「インコース」は何メートル違うの?

A.7
陸上トラックにおいて、実際にランナーが走る場所は内圏縁石から30cm外側(内圏縁石が無い場合は、20cm)、各ラインから20cm外側と想定され、設計されています。
ですので、各コースを走る走者の走行距離の差としてお答えいたします。
まず、隣り合うコースの走行距離の差は
1コースと2コースの差は7.036m
2コースから外側については各々7.666mとなります。
従って、8コースの陸上競技場のインコース(1コース)と
アウトコース(8コース)の差は7.036×1 + 7.666×5=53.032mとなり
9コースの陸上競技場の場合は
7.036×1 + 7.666×6=60.698mとなります。

Q.8陸上競技場用のスパイクで、ゴムチップの舗装を走ってもいいですか?

A.8
ゴムチップ舗装の上をスパイクで走ることはお勧めしません。
スパイキングによりゴムチップ舗装を傷つけてしまいます。同じところをスパイクで走っているとゴムチップ舗装が削れ、下地舗装のアスファルト舗装が見える状態となってしまいます。ゴムチップ舗装を末永く使用していただくにもスパイクの使用は控えていただければ幸いです。

Q.9陸上競技場に適したスパイクの選び方は?

A.9
先ずは競技会での競技用靴の規制ルールがありますから、陸上競技ルールブックや日本陸連ホームページから確認ください。また上競技場によってはスパイクピンの長さや形状が制限されていることもあります。確認の上、指定に従って長さを選びましょう。
先の尖ったスパイクピン、いわゆるニードルピンはルール上OKなのですが、走り方によっては走路を大きく傷つける場合があるため、普段の練習など一般利用の際にはニードルピンの使用を禁止としている陸上競技場もあります。
シューズ自体は自分の足に合った物を選ぶのが一番ですが、先輩や販売店のアドバイスを参考にするのが良いでしょう。

Advice.03陸上競技場の施工について

Q.10陸上競技場の舗装材にはどんなものがあるの?

A.10
大きく分けて3つあります。
1つ目は土質素材のもの
2つ目はゴムをシート状に成型したもの
3つ目はポリウレタン素材のものに分類されます。

土質系(クレイ)舗装

ポリウレタン系(全天候型)舗装

全天候型舗装の陸上競技場のことを「タータントラック」と呼ばれているのを、よく陸上関係者から耳にします。実はタータンとはアメリカの3M社の陸上競技場を施工する製品の名前のことです。厳密にいうと現在日本国内にはタータンを使用した陸上競技場は1つも存在していないのが現状です。

Q.11普通のトラックと高速トラックの違いは?

A.11
・足元のブレ、特にコーナーリングのブレが少なく、グリップが良いこと。
・着地時の衝撃エネルギーを緩和する衝撃吸収に優れていて、かつ反発がしっかりある。
このバランスがとれていること。

レオタンαエンボス

この2つが高速トラックとしては重要ですが、当社製品『レオタンαエンボス』においては、標準スペックとしてこちらの要素を取り入れています。
 さらに、表面上の仕上がりには全く同じですが、『高速トラック』と呼ばれるためには、反発力を高めるため舗装材自体の硬度を普通のトラックより少し高く設計します。

レオタンαエンボス(Rタイプ)

Q.12陸上トラックはどうやってつくっているの?

A.12
陸上トラックを造るためには、表面のウレタン部分の下地舗装として道路で見かけるようなアスファルト舗装や舗装止めの役割を果たす縁石、走路表面の水を排水する内圏側溝の工事を行います。
まず、内圏側溝と外周部の縁石を施工し、次に、下地舗装としてアスファルト舗装を施工します。

ローラーエンボス仕上げ

その次に、表面のウレタン部分の施工を行います。当社製品『レオタンαエンボス』は、「2液混合型のウレタン」であり、2つの性質の違う樹脂を化学反応させ固めますので、工事現場では特殊なミキサーを使って材料を混ぜ合わせてから、流し込んでいきます。表面のエンボスパターンは、ローラーを行ったり来たりしながら表面に加工を施していきます。
DX化に伴って、日々新しい施工方法が生まれていますので、私自身も、改善の意識で取り組んでいます。

Q.13陸上トラックのカーブの形状はどのようにつくられているの?

A.13

① 内圏側溝、外周縁石
内圏側溝と外周部の縁石を設置するときは、基準杭(くい)を立てて、それに合わせて側溝や縁石を設置していきます。この時、内圏側溝では基準杭の間隔を狭めるたり、縁石では設置用定規を使用したりすることによって、施工精度を高め、キレイなカーブに仕上がります。

礎石

② 内圏縁石(カービング) 
1本おきに内圏縁石の両角を、光波(こうは)・レベル測量機で計測して、合わせてから設置します。ここでも、細かい計測を行うことによって、施工精度を高め、キレイなカーブに仕上げることができます。

角石

③ ライン
 ラインの工事は、まずは『墨出し』として、基準となる石である「礎石」からインコース、アウトコースまでの距離を測りだします。各コースの目印なる『墨』は、インコースとアウトコースの『墨』を基準に、尺(メジャー)をあてて、反復横跳びをしながら『墨』を打っていきます。全ての『墨』を打つのに、約2km分の反復横跳びをこなしますので、なかなかのトレーニングになります。
 その後、『墨』を基準に2mの型枠を使って、ぐるっと一周のラインを吹付ています。

標識タイル

トラックのカープの、測り出しの基準となるのは、礎石・中心石、角石、標石です。基準点から、内圏側溝、外周縁石、内圏縁石(カービング)、ラインを測りだし、カーブの形状をそれぞれ施工します。

Q.14陸上トラックの距離はどうやって正しく測っているの?

A.14
陸上トラックの1周の距離は、内圏縁石から30cm外側(内圏縁石が無い場合は、20cm)のところをランナーが走ることが想定され、設計されていますが、日本陸連の規格に合致しているかを確認するため、公認検定を行って、正しい距離を測ります。
この際は、基準となる礎石・中心石、角石、標石を光波(こうは)や日本陸連公認検定尺を用いて測り、計算することで正確な計測が実施されます。
測り方は、世界陸連(WA)、日本陸連(JAAF)により異なりますので、紹介します。
世界陸連(WA)の場合は、光波を用いて、角石間の距離を計測して計算していきます。
日本陸連(JAAF)の場合は、中心石からそれぞれの礎石までの距離を計測して計算していきます。日本陸連の公認検定尺は、鉄製のため、気温によって鉄が伸縮する場合の温度補正を計算します。また、メジャーを引っ張る力が一定になるように、圧力計も使用します。
いずれも、施工誤差は、1周で10,000分の1つまり4cmまで許容範囲が認められていますが、マイナスは認められていません。4cmと聞くと大雑把に聞こえるかもしれませんが、カーブの半径が1mm長くなると全体では6mm長くなってしまうので、1mmの誤差もないことを目指して施工しています。

Q.15窪田さんの陸上競技場を設計・施工する場合のこだわりは何ですか?

A.15
①設計:使いやすい競技場にする
設計においては、使いやすい競技場にすることです。そのために、現場の情報を極力、図面へ落とし込みます。現場経験を活かして、実際に工事をしやすい図面にしたいと考えています。
②施工:妥協しないこと
高い施工精度が必要な陸上競技場の施工において、妥協しないことを大切にしています。そのため、現場で後輩や協力業者の人と関わる時は、測量用の測量ピン1本でも、ズレていたら直してもらうようにしています。一方で、現場がピリピリしないように、雰囲気を良くするように心がけていて、後輩を指導するときも、厳しくしないといけないところはきちんと伝え、メリハリをつけるようにしています。

Q.16設計や工事の仕事、1日のタイムテーブルは?

A.16
①設計
  • 9:00

    出社 デスクワーク

  • 12:00

    昼休憩

  • 13:00

    打合せ同行など

  • 18:00

    終業

  • 業務が忙しい時期は、1~2時間程度は残業があります。
②工事
  • 8:00

    安全朝礼 少し早めにきて準備 工事現場の施工管理

  • 12:00

    昼休憩

  • 13:00

    昼礼 施工管理や打合せ、立会など

  • 17:00

    現場完了

当日の日報記入や次の日にやることの準備などを終わらせてから退勤します。



Advice.04競技場の設計・施工の仕事について

Q.17工事や設計の仕事は、どんな人と関わって仕事をしますか?

A.17
①設計
設計の仕事は、設計事務所の方からの問合せにお答えする場面もありますが、スポーツ施設特有の品質を分かりやすく提案できるよう務めています。
②工事
工事で現場代理人として発注者の方と関わる際は、図面通りの工事を行うと共に、それ以上に、現場の状況をふまえてより良い工事が出来る提案に務めています。
 工事の仕事では、複数の企業が協力して工事を行うJV(joint venture)に参画をする場合があります。JVでお世話になる他社の方々とは、本当の先輩、後輩のような関係で、信頼し合って仕事を行います。JV工事は、技術者が交流する大切な機会だと感じています。
③協力会社の方との交流
工事や設計で関わる協力会社の方に向けては、仕事のしやすさという意味でもフレンドリーに接する事を心がけています。
「人」を大切にすることを心がけています。
Column 03

日本体育施設(株)安全協力会


協力会社とは、当社から発注を受けて専門工事を行う建設業者や材料メーカーなど、業務の遂行するためにお世話になる方々です。当社では、協力会社の方と共に安全を願い、労働災害を防止する安全協力会を、当社が事務局となって運営しています。安全協力会での活動は、ニュースで紹介しています。

Q.18今後の目標があれば教えてください。

A.18
プライベートな目標になりますが、2025年世界陸上の審判を務めることです。陸上競技は、23年はブダペスト(ハンガリー)での世界陸上競技選手権大会があり、24年にはパリ五輪がありますので、25年に向けて盛り上がりますね。
仕事の面では、資格取得や自己研鑽に取り組むと共に、「陸上競技場と言えば、『日本体育施設』」と言って頂けるように取り組んでいきたいです。

Q.19初めてグラウンドをつくる仕事を知りました。
グラウンドをつくる仕事をするためには、どうしたらいいでしょうか。

A.19
自分は、大学時代、スポーツ関係の仕事に就くことを漠然とイメージしていたとき、スポーツの記録に挑戦するテレビ番組を見ていたら、その舞台を造っていたのが日本体育施設株式会社でした。
この仕事は、誰もが未経験。やりたい気持ちが大切です。研修制度もあるので安心して、就職活動にトライしてみてください。