日本体育施設の歩み
日本体育施設は、次の50年へ
そして2021年5月に、おかげさまで日本体育施設は50周年を迎えます。
1964年東京五輪に向けて旧・国立霞ヶ丘競技場の施工に
携わったメンバーで創設
日本体育施設は、1971年に本格的で質の高いスポーツグラウンドを提供するために設立されました。
独自の高速トラック走路の
開発成功が転機に
転機が訪れたのは、1990年に旧・国立霞ヶ丘競技場のトラック走路の工事を受注したことです。ここで日本体育施設のローラーエンボス仕上げのウレタントラック舗装材が採用されました。
日本体育施設が開発したこの舗装材は、衝撃吸収性の良さから、身体への負担を嫌う長距離ランナーにも好評で、車いすランナーにとっては、車輪とのグリップ性が評価されています。大会後、全国の競技場へ普及しました。プレイヤーやアスリート、「利用する人」の視点から発想した製品やサービスは、日本体育施設の強みであり、この姿勢がひいては事業主さまの目的に沿った施設の実現につながっています。
一貫した業務を行う
『チームNTS』の連携へ
努力の成果が実を結び、WA世界陸上選手権、1994年広島アジア大会、2002年W杯、2019年W杯、国民体育大会など、歴史に残る数々の名勝負を足下から支える事ができました。
その後、スポーツターフ維持管理事業を展開し、マツダスタジアム広島やユアテックスタジアム仙台などにおいて、トップアスリートの期待に応える品質向上と施設収益性の両立を目指したマネージメントに取り組み、実績を上げています。 さらに、2003年にプロポーザル方式により東京・品川区の4カ所の公園の運営管理業務を受注し、全国の指定管理者制度に先駆けて包括的なパークマネジメントを手がけ、その後、事業部を設立し、都市公園が地域コミュニティの中心として、子供から高齢者まですべての地域住民の心のよりどころとなるよう施設とサービスの提供に取り組んでいます。 これらの事業の連携により施設の設計・施工・管理・運営を一貫して行う『チームNTS』を形成し、日本体育施設が提供する施設と製品・サービスの持続的なイノベーションを生んでいます。実績を生かした製品開発
日本体育施設が、陸上競技場の仕事に取り組む中で「投てきをしたい」という利用者さまと「投てきをすると芝がダメージを受ける」という管理者さまの声を結びつけた製品が、投てき実施可能な人工芝『スポーツターフΛ(ラムダ)』です。
日本体育施設のスポーツ施設づくりのノウハウをいかして開発したこの製品は、投てき競技に対応した世界初の人工芝として注目されました。現在、『スポーツターフΛ』を採用している競技場では、投てき競技の盛り上がりと共に、サッカーやラグビー、体育の授業などで利用され、且つ高い稼働率でフィールドが利用されています。 さらに、2019年ラグビーW杯では、ダメージに強い画期的な芝生として、天然芝と人工芝の良さを組み合わせた「ハイブリッド芝」に注目が集まりました。日本体育施設のハイブリッド芝システム『エクストラグラス』は、スポーツターフの事業を通じて蓄積したノウハウで日本の環境条件に適した芝生に改良され、大会会場の昭和電工ドーム大分で採用されました。創業50年の経験と
ノウハウを次の50年に
そして2021年5月に、日本体育施設は創立50周年を迎えます。1971年の創業以来、全国で多岐にわたるスポーツ施設の設計・施工・管理・運営に携わっています。
近年では、国立競技場のトラック・フィールド工事の施工を担当し、その他、宮城スタジアムや福島県あづま運動公園野球場など、国際大会の舞台づくりに総力を尽くし、取り組みました。国際大会の舞台づくりに尽力することで得られた経験は、日本体育施設の貴重なレガシーとして、これからの50年に向かう原動力となっています。 これからも日本体育施設は、時代の要求に沿った事業活動を通じて、社会へ貢献していきます。皆様にとっての安全・安心・やすらぎを守り、豊かな未来へ続くスポーツ施設を創るため、日本体育施設の飽くなき挑戦が続きます。 近年では国立競技場のトラック・フィールド工事の施工を担当。
その他、宮城スタジアム、福島県あづま運動公園野球場など、国際大会の舞台づくりに総力を尽くし取り組んでおります。国際大会の舞台づくりに尽力することで得られた経験は、私たちの貴重なレガシーとして、これからの50年に向かうの原動力となっています。
これからも日本体育施設は、スポーツ・レクリエーション施設の提供を通じて豊かな社会の進歩発展へ貢献していくために、飽くなき挑戦を続けて参ります。
沿革
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1971年
日本体育施設株式会社を設立
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1987年
はまなす国体主会場(’89年開催・札幌厚別公園競技場)で『スポーツターフ』における日本初の『サンドベッド工法』が採用される
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1991年
第3回世界陸上の会場(旧・国立霞ヶ丘競技場)にトラック舗装材『レオタンαエンボス』が採用される
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1994年
国内初、日本陸上競技連盟第2種公認の『ブルートラック』施工
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1998年
サッカー・ナショナルトレーニングセンターJヴィレッジを施工
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1999年
東京都中野区に本社移転
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2001年
サッカー日韓W杯会場の宮城スタジアム、埼玉スタジアム、静岡エコパスタジアム、日産スタジアムの4会場を施工
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2003年
東京都品川区スポーツ施設を含む都市公園の包括管理業務を皮切りに公園の維持・管理運営を行う公園管理事業を全国展開
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2004年
人工芝グラウンドの暑さ対策『フィールド冷却細霧システム』を開発
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2006年
札幌市で認知症介護施設「グループホームやまのて」を開設
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2007年
校庭緑化事業『スクールターフ』が本格化
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2008年
世界初の投てき競技対応型人工芝スポーツターフΛ(ラムダ)完成
全仏オープンテニス舗装材『レッドクレイコート』を国内初の施工 -
2011年
人工クレイの舗装材『スマートクレイ』を開発・施工
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2013年
室内テニスコート専用『スマートインドア』の販売・施工を開始
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2015年
明治神宮テニスクラブ室内テニスコートに『スマートインドア』が採用
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2016年
国内初、サッカーコートフルピッチにハイブリッド芝『エクストラグラス』を施工
「グループホームやまのて」に係る事業を株式会社ベルヴィーへ分社化
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2019年
ラグビーW杯会場昭和電工ドーム大分にハイブリッド『エクストラグラス』が採用
国立競技場(トラック・フィールド工事)、宮城スタジアム、福島県あづま運動公園野球場を施工
表彰履歴
都市公園コンクール
【建設大臣賞】
第7回(平成3年度) | 施工部門(ローラーエンボス工法) 町田市野津田公園陸上競技場 |
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第13回(平成9年度) | 施工部門(スポーツターフ工法) 仙台市七北田公園 |
第30回(平成26年度) | 材料・工法・施設部門(既設芝を活用したスポーツターフのリニューアル工法) 町田市野津田公園 |
【建設省事務次官賞】
第10回(平成6年度) | 施工部門(カラーコーディネーション工法) 裾野市運動公園陸上競技場 |
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第15回(平成11年度) | 施工部門(造園修景) 松前カントリーパーク |
第16回(平成12年度) | 施工部門(陸上競技場施工) 宮城県総合運動公園 |
【建設省都市局長賞】
第1回(昭和60年度) | 施工部門(野球場施工) 佐賀県塩田町北部公園 |
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第3回(昭和62年度) | 施工部門(サンドベッド工法) 札幌市厚別公園陸上競技場 |
【国土交通省都市・地域整備局長賞】
第17回(平成13年度) | 管理運営部門(スポーツターフ管理) 仙台スタジアム |
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第21回(平成17年度) | 管理運営部門 しながわ中央公園 |
第22回(平成18年度) | 造園施工部門(大規模) 上野恩賜公園野球場 |
第25回(平成21年度) | 管理運営部門 中野区哲学堂公園 |
第25回(平成21年度) | 施設・材料・工法部門(小規模施設)陸上競技場の投てき対応型人工芝(慶應義塾大学日吉陸上競技場) |
第27回(平成23年度) | 材料・工法・施設部門(大規模施設)ウレタン舗装リサイクルシステム(小山運動公園陸上競技場) |
【一般社団法人 日本公園緑地協会会長賞】
第18回(平成14年度) | 施工部門(陸上競技場施工) 小笠山総合運動公園 |
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第28回(平成24年度) | 管理運営部門 町田市野津田公園 |
【審査委員会特別賞】
第23回(平成19年度) | 施設・材料・工法部門(大規模施設) 早稲田大学東伏見グラウンド(フィールド冷却細霧システム) |
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第33回(平成29年度) | 施設部門レッズランドプロジェクト~ハイブリッド芝によるピッチの改修(レッズランド) |
Jリーグ ベストピッチ賞
2014Jリーグアウォーズ
北九州市立本城公園陸上競技場 スポーツパークパートナーズ本城(日本体育施設・安川ビルメンテナンス)
2015Jリーグアウォーズ
北九州市立本城公園陸上競技場 スポーツパークパートナーズ本城(日本体育施設・安川ビルメンテナンス)
2016Jリーグアウォーズ
ユアテックスタジアム仙台 仙台市公園緑地協会・日本体育施設グループ
スポーツファシリティーズ大賞
【公益財団法人日本体育施設協会会長賞】
第2回(2018年) | 器具・機材部門 スポーツターフΛ |
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